2026-10-23
ハイペリアシティ最初の週末、34大会の優勝デッキ ― ルビー/サファイアがほぼ倍に、主役は《アリエル – 非日常の収集家》
10月23日、公式の「最新デッキ情報局」が Vol.36 を公開しました。ハイペリアシティ発売直後の週末(10月17〜18日)に開かれた「セット チャンピオンシップ」の優勝デッキをまとめた回です。
公式が発表した優勝デッキの色の割合は、次のとおりでした。
1位タイ アンバー/エメラルド 17.6%・アンバー/スティール 17.6% / 3位 ルビー/サファイア 14.7% / 4位タイ アンバー/ルビー・アメジスト/ルビー・エメラルド/スティール 11.8% / 7位タイ アメジスト/サファイア・エメラルド/サファイア 5.9% / その他 2.9%
この割合、全部が34で割り切れる数になっています。17.6%は34大会中6大会、14.7%は5大会、11.8%は4大会、5.9%は2大会、2.9%は1大会。足すとちょうど34です。
つまり1大会ぶんの差が約2.9ポイント。1位と3位の差は1大会、3位と4位の差も1大会です。順位よりも「どの色が勝てているか」の顔ぶれとして読むのがよさそうです。
9月(Vol.34)と並べると
ハイペリアシティが出る前、9月のセットチャンピオンシップ(180大会超)の割合と並べてみます。
・アンバー/スティール 25.7% → 17.6%
・アンバー/エメラルド 19.1% → 17.6%
・ルビー/サファイア 7.9% → 14.7%
・エメラルド/スティール 9.9% → 11.8%
・アンバー/ルビー 8.6% → 11.8%
・アメジスト/ルビー 7.9% → 11.8%
・アメジスト/サファイア 8.6% → 5.9%
・エメラルド/サファイア 3.3% → 5.9%
アンバー/スティールの一強がゆるんで、上位がぐっと横並びになりました。そのなかでほぼ倍になったのがルビー/サファイアです。公式も「非常に驚かされました」と書いていて、私もデッキを見て理由が分かりました。
ただ、今回は34大会しかありません。ルビー/サファイアの5大会が、来週もそのまま続くかはまだ分かりません。
上位2色 ― 新しい1枚が入った定番
アンバー/エメラルドは、序盤から並べて数で20ロアを目指す形のまま。公式が注目したのは《フィニック – 恐怖のおチビちゃん》で、出だしの1コストとして使える一方、中盤以降は実質3コスト分の働きで盤面に干渉できる、という説明です。
アンバー/スティールは、歌い手と歌カードで展開と除去を同時に進めるデッキ。新しい《オーロラ – 喜びを歌う音楽家》は、たとえば《風よ吹け》を歌ったあとに出せば、それを回収してもう一度歌える、という使い方が紹介されています。公式は「3コスト帯は激戦区となりそう」と見ています。
4位の3色
アンバー/ルビーは9月と同じくロケーション型。《ヘイヘイ – 横断歩道渡り鶏》で移動コストの軽いロケーションに入っておけば、タダで《シュガーラッシュスピードウェイ – ゴールライン》へ移動できて、1ロアのおまけ付き ―― と紹介されています。
アメジスト/ルビーはチャレンジを軸にしたミッドレンジ。公式が推したのは歌の《最高に…》で、《ディアブロ – 従順なワタリガラス》や《マーリン – ウサギ》と組むと損失が実質0になる、という説明です。
エメラルド/スティールは手札を捨てさせて干渉する形。新しい《トゥルーズ – やんちゃざかり》は「ミニ《ピート – リングのレフェリー》」と呼べる存在で、《昔ながらのこの営み》と枠を取り合う、とされています。キャラクターなのでロアを稼げるのが強みで、ルビー/サファイア(アイテム)をどれだけ意識するかで使い分けになりそうだ、という見立てです。
3位 ルビー/サファイア ― 18種類38枚のアイテム
一番の話題はここです。キノ選手のルビー/サファイアには、アイテムが18種類・38枚入っています(ロルカナギルドに登録したリストでも同じ数でした)。
主役は新しいプリンセス《アリエル – 非日常の収集家》。アイテムを出すたびにドローでき、並んでいるアイテムの名前の種類ぶんロアが上がります。だから同じアイテムを4枚ずつではなく、名前の違うアイテムを少しずつ積んでいる、ということです。
公式が紹介していたコンボは、ここに《オズワルド – ザ・ラッキー・ラビット》と《帽遠鏡》を足した3枚。《帽遠鏡》で手札をインクウェルに置く → オズワルドが誘発してデッキの上のアイテムをタダでプレイ → 名前が違えばアリエルで1ドロー → アイテムが出たので《帽遠鏡》がまた誘発 ―― と一周します。
アイテムとインクがどんどん増えて、アリエルのロアも伸びていく。リストを開くと、1〜2枚しか入っていないアイテムがずらっと並んでいて、ちょっとした宝箱みたいです。
《閃光ケミボール》《試作ケミボール》は1コストで、自分から退場できてインク・ドロップも得られる ―― コンボを止めず、終盤の《ラッキーダイム》の起動コストにもなる、と解説されています。
AIで回すとこう見える ― 3デッキを日本一決定戦の56デッキと戦わせた
ロルカナギルドには、デッキを自分で回して対戦するAIがあります。配信だけで1,800試合を超え、デッキの研究にはそれよりずっと多くの試合を回してきました。紹介された3デッキを、このAIに使わせてみました。
相手は日本一決定戦2026の56デッキ(ヴァインズ・アタック!環境)。1つの相手に先攻・後攻を5試合ずつ当てて、デッキごとに560試合を回しています。AI同士の対戦で、実際の大会の結果ではありません。あくまで「AIが回すとこんな感じ」という目安として読んでください。
・くらげ選手(アメジスト/ルビー) ― 判定は五分。相手の型を選ばず、どこにも大きく崩れない形でした。
・わいけー選手(エメラルド/サファイア) ― 判定は五分〜やや不利。ただし中身ははっきり割れていて、ランプには有利、アグロには不利。変身が間に合う相手には押し切れて、間に合わない相手には一気に持っていかれる、という出方です。
・キノ選手(ルビー/サファイア) ― 判定は不利。
……ここは「弱いデッキ」と読まないでください。AIがいちばん苦手なのは、アイテムを1枚ずつ積み上げて、そろった瞬間に一気に動く ―― こういう「組み立てる」デッキです。人の手で優勝まで届いたデッキを、AIはまだ回しきれていない。そう読むのが正確だと思います。
人の結果とAIの評価のずれには、傾向があります。AIはアンバー/エメラルドやアンバー/スティールを実際より強く、ルビー/サファイアのアイテム型やアメジスト/ルビーを実際より弱く見がちです。速いデッキは迷わず殴るだけで強さが出ますが、組み立てるデッキは手順の読みがそのまま勝敗に出るからです。
今回の表では、人の大会でルビー/サファイアが14.7%まで伸びました。AIが苦手な型で、人が勝っている ―― 人のプレイがまだAIより先にいる場所が、ここにはっきり出ています。
追記(10月24日) ― 決め手がいつ出るかも、AIに100試合ずつ回させて数えました(ターンはすべて1人あたり)。
・わいけー選手の《ミッキーマウス&ミニーマウス – 大冒険カップル》は、100試合中68試合で場に出ました。いちばん多いのは自分の2ターン目(1ターン目に《ミニーマウス – 堅実な旅人》、2ターン目に変身)で、出た試合の中央値は3ターン目、平均4.3ターン目。6ターン目までに出たのは全体の50%(先攻44%・後攻56%)です。早い変身と、7ターン目ごろの素出しの二つの山に分かれていました。
・キノ選手の3枚(アリエル・オズワルド・帽遠鏡)が同時にそろった試合は100試合中8試合。そろうのは平均9.6ターン目で、6ターン目までにそろったのは1試合だけでした。3枚とも試合のどこかで出た試合は30あったのに、同時にそろったのは8 ―― 先に出た1枚が除去されるか、順番が遅れています。6ターン目の場のアイテムは平均2.3種類でした。
AIが回すと、キノ選手のコンボはほとんど完成しません。それでも人の手では優勝まで届いている。アイテムを出す順番や、どれを守ってどれを捨てるか ―― 人のプレイがどれだけ多くのことをしているかが、この差に出ていると思います。
※AI同士(両者とも毎手番先読み)の結果で、人の回し方とは違います。特にキノ選手の型の「そろいにくさ」には、AIの回し方の限界が含まれています。
3デッキはYouTubeの配信でも1本ずつ回しています。配信の結果は、出しだい追記します。
紹介された3つのデッキ
公式記事には優勝デッキが3つ、デッキURL付きで載っています。ロルカナギルドのデッキ検索にも登録したので、ここでは60枚をコストの低い順に並べておきます。カードを押すとそのカードのページ、下のボタンでデッキのページ(価格・マナカーブ・マイデッキへのコピー)に移ります。
この3デッキは、ロルカナギルドのYouTubeでAIに使わせて対戦させています(10月23日の夜から、くらげ選手 → わいけー選手 → キノ選手の順に1本ずつ)。AIが同じように回せるかどうかも、見どころです。
くらげ選手 アメジスト/ルビー ミッドレンジ(カードショップトレワン三宮店)
《ヘラクレス – 力強きリーダー》から始まるヒーローの連打で、有利なチャレンジを取り続ける形。《ピーター・パン&ティンカー・ベル – 飛びっきりの友だち》が全体に回避を配ります。新しい《トランプ – 頼りになるやつ》《ピーター・パンの影 – 神出鬼没のイタズラ小僧》は、強制的にエグザートさせて有利なトレードを作る脇役です。
×4ルイーサ・マドリガル – 力自慢
×4ピーター・パン – つるに挑む決闘者
×4マダム・ミム – ヘビ
×4ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー
×4トランプ – 頼りになるやつ
×4マダム・ミム – キツネ
×4ピーター・パンの影 – 神出鬼没のイタズラ小僧
×4シスー – 勇猛果敢な戦士
×4FRIENDS ON THE OTHER SIDE
×4図書室 – ベルへの贈り物
×4マーリン – ウサギ
×4ヘラクレス – 力強きリーダー
×3エルサ – 第5の精霊
×3ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家
×4ピーター・パン&ティンカー・ベル – 飛びっきりの友だち
×2BE PREPARED
わいけー選手 エメラルド/サファイア おふたり変身(あっぷる今福店)
《ミッキーマウス&ミニーマウス – 大冒険カップル》を早く出して、公式いわく「わずか4回のクエスト」で勝ちを狙う形。退場してもインクが増え、新しい《ミニーマウス – 都市の設計家》でインクウェルのカップルを手札に戻して使い回せます。《ドン・カルナージ – 華麗なる海賊》は《花も枯れるぅ!ヘッヘッヘ!》や《フィリップ王子 – 敵を打ち破る者》と組んで全体除去になります。
×4ミニーマウス – 堅実な旅人
×2ミニーマウス – 調べたがりの冒険家
×4モーフ – 宇宙スライム
×4未来の幻視
×4ミッキーマウス – 名探偵
×4俺は悪党!意地悪!下品!
×3フィリップ王子 – 高貴なる探検家
×2しびれて参ってるよ
×2レトロ進化装置
×2花も枯れるぅ!ヘッヘッヘ!
×4ドクター・ブッシュルート – 悪の植物学者
×2ドン・カルナージ – 華麗なる海賊
×2ハデス – 緻密な策謀家
×4クララベル – 軽やかなひづめの持ち主
×4マイロ・サッチ – 現場主義
×4ミッキーマウス&ミニーマウス – 大冒険カップル
×3ハデス – 冥府の策謀家
×3ミニーマウス – 都市の設計家
×3フィリップ王子 – 敵を打ち破る者
キノ選手 ルビー/サファイア コンボ(カードショップホビビ 岡崎店)
上で紹介した、アイテム18種類・38枚のデッキです。1〜2枚ずつのアイテムがずらっと並んでいるのが、リストで見るとよく分かります。
これからの大会
公式記事の最後で案内されていた予定です。
・10月31日(土) TOC有明で「ディズニーロルカナ カジュアルパーティー4th ~ロルハロ~」
・10月31日(土)・11月1日(日) 難波御堂筋ホールで「ディズニーロルカナCCQ」
お近くの公認イベントは大会カレンダーから探せます。
「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.36~ハイペリアシティ環境の注目デッキは!?~」(タカラトミー公式、2026年10月23日)より
⚠️ 色の割合・カードの解説・紹介デッキは、上記の公式記事で発表されたものです。公式が書いているのは「30大会を超える」までで、正確な大会数は公表されていません。記事中の「34大会」は、発表された割合がすべて34分の整数にぴったり合うことから、ロルカナギルドが逆算したものです。前回との比較は、公式の Vol.34(9月7〜23日、180大会超)の割合と並べたもので、大会数が5倍以上違う点に注意してください。紹介された3デッキは公式記事のデッキURLをそのまま読み込んで登録しました。
次に読む
姫ちゃん的ニュース ・ 2026-11-04海外のコア構築で《わたしの冒険ブック》が禁止に ― 多人数戦「フォーマット・ココナッツ」では《我が意志に屈せよ》
姫ちゃん的ニュース ・ 2026-11-01CCQ大阪 2日間のまとめ ― 4つの優勝のうち3つが緑鋼、同じ60枚が2回勝った
姫ちゃん的ニュース ・ 2026-11-01CCQ大阪 2日目はドッグと緑鋼が優勝 ― Bブロックは前日の優勝リストとほぼ同じ60枚
発売前の新しいデッキを、AIで回して記事にしています。姫ちゃんの強くなりたいに順番に増えていきます。


























