rules · Class 01 · 約20分
β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。
ルール クラス01 ロアガイドの役割と、ディズニー・ロルカナのルール文書
原典: Lore Guide Institute, Rules Class 01 “The Lore Guide Role and the Disney Lorcana Rules” https://institute.lorcanajudges.com/learn/rules-01-role-and-documents/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約20分 / 小テスト9問
対象: ディズニー・ロルカナのTCGを遊べる方ならどなたでも。大会を裁いた経験は要りません。
このクラスで身につくこと
- ロアガイドがプレイヤーをどう助けるか、どんなときに試合へ介入するかを説明できる
- 戦術の助言を求められたとき、また自分の裁定に不服を申し立てられたときに応じられる
- 適切なルール文書を選び、いまのカードテキストが裁定にどう影響するかを説明できる
- ルールを探し、条文の番号を挙げ、それが質問にどう答えているかを説明できる
ロアガイドとして初めてイベントに立つ前に、この役割の責任と、卓で使う文書に慣れておきましょう。 このクラスでは、ルールを探して、それがプレイヤーの質問にどう答えているかを説明する練習をします。
訳注: ロアガイドは Ravensburger 側の呼称です。日本の公認イベントの「ジャッジ」は タカラトミーの制度で、認定の仕組みが別にあります。この教材は前者について書かれています。
01 プレイヤーを助ける
ロアガイドは、試合中のルールの質問に答え、誤りを正します。大会ルールは加えて、 公平であることと、スポーツマンシップのお手本になることも求めています。〔1〕
プレイヤーは、基本的な質問をすることや、自分の間違いを認めることに、気まずさを感じることがあります。 説明する時間を十分に与えてください。そして、基本的な質問にも、難しいカードの相互作用の質問と 同じ態度で答えてください。文面を確かめる必要があるなら、そう言って調べればよいのです。 すべてを暗記していなくても、人の助けになることはできます。
誤りに対して訂正の措置を取るときは、なぜその措置を取るのかと、なぜその違反に当たるのかを 説明します。プレイ修正指針(Play Correction Guidelines / PCG)は、その両方を求めています。〔2〕 説明は「何が起きたか」に絞り、そのうえで、これから何が起きるのかをプレイヤーが理解できるように助けます。
02 プレイの判断はプレイヤーに委ねる
そのプレイが適正かどうかは説明できますが、戦術を勧めたり、まずい選択から遠ざけたりしてはいけません。〔1〕 「ここはチャレンジすべきですか?」と聞かれたら、こう言えます。
「そのチャレンジが適正かどうか、そして何が起きるかは説明できます。 それをするかどうかは、あなたが決めてください。」
試合を見ているときは、プレイヤーに判断させてください。大会ルールは、ロアガイドは プレイミスを未然に防ぐべきではなく、試合を止めるのは不正な行為が行われたときか、 状況を鎮める必要があるときだけだとしています。〔1〕 適正なプレイの結果、そのプレイヤーが不利になったとしても、それはその人の選択です。
03 不服の申し立てがあったとき
どの大会にも、トーナメント主催者が任命し、会期を通じて会場にいるリードロアガイドがいます。 ほかのロアガイドの裁定に納得できないプレイヤーは、リードロアガイドに不服を申し立てることができ、 その判断が最終です。〔3〕
申し立てたいと言われたら、その再確認を受けられるよう助けてください。たとえば、 「もちろんです。リードロアガイドに裁定を確認してもらいます」と言えます。 ほかのルールの質問と同じ丁寧さで応じてください。
大会のほかの役割と、それぞれがどう連携するかは、Enforcement クラス01 で扱います。
04 ルール文書を選ぶ
裁定に当たるときは、次の3つの文書を手元に置いておきます。それぞれ守備範囲が違います。
| 質問 | 文書 | 何が書いてあるか | 例 |
|---|---|---|---|
| 「このカードはどう働きますか?」 | 総合ルール(CR)(先に、いまのカードテキスト) | ゲームの仕組み。ターン、ゾーン、能力、キーワード能力など | 「この能力はいつ解決しますか?」 |
| 「イベントの進め方は?」 | 大会ルール(TR / Tournament Rules) | イベントの運営。大会の役割、試合の手順、制限時間、プレイヤー間の伝達など | 「時間切れになったらどうなりますか?」 |
| 「誤りがあった後はどうなりますか?」 | プレイ修正指針(PCG / Play Correction Guidelines) | 違反、訂正の措置、誤りへの対処 | 「自分のターンの始めにドローを忘れました。どうすればいいですか?」 |
プレイヤーが知りたいことに答えている文書を選びます。カードの相互作用なら、 関係するゲームのルールと合わせて、そのカードのいまのテキストも読みます。〔4,5〕
ひとつの誤りに、複数の文書が必要になることもあります。総合ルールで「本来どうなるはずだったか」を 確かめ、次にプレイ修正指針で適切な訂正を探す、という進め方です。 大会ルールは、試合中の誤りにはプレイ修正指針を使うよう指示しています。〔6〕
3つとも Institute のRulesの項で読めますし、公式の資料ページから入手することもできます。
訳注: 日本語版として公開されているのは総合ルールと、大会向けのイベントルールです。 ここで言う Tournament Rules とイベントルールは別の文書なので、突き合わせるときは注意してください。 プレイ修正指針の日本語版の文書は、公開が確認できていません。
05 いまの文面を使う
カードテキストもルールも、変わることがあります。裁定では、 プレイヤーの手元のカードに印刷された文面が古くても、いまの公式の文面を使います。〔5〕
カードテキストがゲームのルールと矛盾するときは、カードテキストに従います。〔4〕
たとえば、《ムファサ - 裏切られた王》が対戦相手のターンに退場したとき、そのプレイヤーは 《陽は沈む》でデッキの一番上を公開してよく、それがキャラクターならコストを支払わずにプレイでき、 そのキャラクターはエグザートした状態で場に出ます。この能力は、対戦相手のターン中のプレイを許しています。 総合ルール 1.2.1 の例が、これが通常のタイミングのルールに優先することを示しています。
文書ごとに改訂の日付も違います。総合ルールは 2.2.0(2026年7月9日発効)、 大会ルールは 2026年7月14日付、プレイ修正指針は 2024年5月21日付です。 プレイ修正指針は、いまの大会ルールと併せて読んでください。**古い用語や手順が残っていて、 食い違う箇所があります。**この教材は、食い違う場合はいまの大会ルールに従います。 影響が出るところは Enforcement のクラスで説明します。イベントの場で文面の整合が取れないときは、 リードロアガイドに一緒に確認してもらってください。
06 ルールを見つけて、説明する
出典の書き方は「文書+条文の番号」です。TR 2.2 は、大会ルールの 2.2 節、つまり リードロアガイドについての節を指します。2ページ目の2段落目という意味ではありません。 1つの節に複数の段落・例・指示が含まれることがあるので、前後を含めて十分に読んでください。
番号は、節どうしの関係も示します。総合ルールの 1.2.1 は、1.2 節の中にあり、1節の一部です。
知らない質問を調べるときは、まず文書を選びます。目次を使うか、質問に出てきた語で検索し、 その節と、適用される条件を読みます。ほかのルールを参照していたら、そちらも確認します。
裁定を説明するときは、答えを述べたうえで、そのルールがこの状況にどう当てはまるかを示します。 プレイヤーと一緒に文書を開いて、並んで読んでもかまいません。
07 練習: ルールを探す
3つの文書をスマートフォンに入れておくと、会場の通信が不安定でも使えます。 イベント中、電子機器は両方のプレイヤーから見える位置に置いたままにします。 公式アプリ(Companion)のカードデータベースは、参照してよい資料です。〔7〕
次の質問の答えを探してください。文書名・条文の番号・1文の答えを書き出します。 答えを知っている場合でも、該当する文面を読んでください。
- プレイヤーのターンが、デッキが0枚の状態で終わったらどうなりますか?
- 試合中に偶然傷んでしまったカードについて、代替カードを発行できるのは誰ですか?
- プレイ修正指針の「Competitive(競技)」の欄で、スロープレイに対する訂正の措置は何ですか?
- 試合中、プレイヤーは何を書き留めてよいですか?
- 「カードテキストは、矛盾するゲームのルールに優先する」と定めているのはどのルールですか?
2人以上で取り組むなら、交代で1問ずつ答えを説明し、その根拠になる節を示してみてください。
08 学びを続ける
クラスとルールは、アカウントが無くても無料で読めます。無料のアカウントでサインインすると、 小テストを受け、演習に取り組み、進み具合を保存できます。クラスの小テストに合格すると、 そのクラスが学習の記録に加わります。バッジがもらえるクラスもあります。
準備ができたらクラスの小テストを受け、次は **ルール クラス02「ターンの構造、ステップとフェイズ」**へ進みます。 ターンを最初から最後までたどり、どの行動がいつ許されるのかを説明するクラスです。
出典の対応
〔1〕大会ルール(ロアガイドの振る舞い、介入の範囲)/〔2〕プレイ修正指針(説明の義務)/ 〔3〕大会ルール 2.2(リードロアガイド)/〔4〕総合ルール 1.2.1(カードテキストの優先)/ 〔5〕いまの公式の文面を使うこと/〔6〕大会ルール(試合中の誤りはPCGによる)/ 〔7〕大会ルール(電子機器と参照可能な資料)
訳注: 原文では上付きの番号で示されています。番号の対応は原文のリンク先に当たって確認してください。
この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。