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education · Class 01 · 約16分

β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。

Education クラス01 ルールの質問に答える

原典: Lore Guide Institute, Education Class 01 “Answering Rules Questions” https://institute.lorcanajudges.com/learn/education-01-answering-rules-questions/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約16分 / 小テスト8問(合格6問)

対象: その場でルールの拠りどころになる立場に立つ方。リーグの日でも、週1回の交流会でも、初めての公認イベントでも同じです。先に ルール クラス01 を読むことを勧めます。

先に読むことを勧めるクラス: ルール クラス01「ロアガイドの役割と、ディズニー・ロルカナのルール文書」

このクラスで身につくこと

  • ルールの質問には最後まで答え、戦術の質問には答えない理由を説明できる。そうすることで、相手は代わりに何を聞けばいいのかが分かる
  • カードを読み上げ、聞かれた質問に答え、戦術の質問を答えられる形に置き換えられる
  • プレイヤーどうしが負っている義務を守ってもらえる ―― 包み隠さないやり取り、聞かれたときのカードの状態の申告、ロアの合計の宣言、カード名の指定の基準
  • 電子機器の規定を適用し、カードの文面を知りたいプレイヤーに公式のコンパニオンアプリを案内できる

初めて訂正の措置を取るずっと前に、あなたは膨大な数のルールの質問に答えているはずです。答えることは、ロアガイドの日常の仕事です。そして良い答えは、6人のリーグの日でも世界選手権でも同じ答えになります。両者で変わるのは誤りの扱い方のほうで、そちらは Enforcement クラス01 が扱います。このクラスが扱うのは、答えそのものです。


01 答えること、答えないこと

大会ルールは、この仕事を1文で定めています。ロアガイドはルールの質問でプレイヤーを助け、プレイ中に起きた誤りを解決する。そして、公平であることと、ゲーム内の戦術の手助けをしないことが求められる。〔1〕

同じ節は、早いうちに知っておきたい線をあと2本引いています。**ロアガイドはプレイミスを未然に防ぐべきではありません。**試合を止めるのは、不正な行為が行われたときか、状況を鎮める必要があるときだけです。〔1〕そして、ロアガイドは自らに高い水準のスポーツマンシップを課し、プレイヤーにも観客にもそのお手本を示します。〔1〕

線はここに引かれています。ルールが何と言っているかは、あなたが渡すものです。どちらのプレイヤーにも、出し惜しみせずに。プレイヤーが何をすべきかは、誰にも渡してはいけないものです。

理由は、大会ルールが求める公平さにあります。片方の選択を助ける答えは、もう片方を損なう答えです。そして、一度その線を越えたロアガイドは、その卓の全員に「次の裁定はどうなのだろう」と疑う理由を与えてしまいます。

それから、そもそも質問すること自体をためらう人が多いことも覚えておいてください。2回目の質問がしやすくなるように、1回目に答えてください。

02 カードを読み上げる

ルール クラス01 のとおり、カードテキストは、それと矛盾するゲームのルールに優先します。〔2〕ですからロアガイドにできるいちばん確かなことは、カードを手に取って、全文を、ゆっくり読み上げることです。

こうすると、答えは誰かの記憶ではなくカードに書かれた言葉から出てきます。そして両者が同じことを同じ瞬間に聞くことになり、これが卓の上での公平さの形です。おまけに数秒の余裕も生まれます。最後の一文にたどり着くころには、たいてい答えが出ています。出ていないときでも、総合ルールの何を、どの節番号で調べればいいかは分かっています ―― ルール クラス01 でやった辿り方です。

カードを読むことは、あなたが卓に根づかせたい振る舞いのお手本にもなります。大会ルールは、プレイヤーがゲーム中に対戦相手と包み隠さずやり取りすることを求めています。〔3〕「言い合う」より先に「読もう」が習慣になっている部屋は、あなたを呼ぶ回数が少なくて済みます。

03 聞かれた質問に答える

**はい/いいえで答えられる質問には、まず「はい」か「いいえ」を返します。**ほかの何よりも先にです。「護衛を持つキャラクターはクエストできますか?」には「はい、できます。」と答え、そのあと、役に立つなら理由を1文添えます。

試合中のプレイヤーは、時計と盤面と自分の緊張を同時にさばいています。**一語で済むところに一段落を返すと、その集中を奪います。**そして、講釈を受けたプレイヤーは質問をやめます。質問をやめれば、次の誤りは誰にも拾われません。

**聞かれた質問に答えてください。**あなたにとって面白い質問のほうではなく。正直な答えが「はい。ただし本人が聞いていない但し書きが1つある」なら、まず「はい」を出して、但し書きを1文で足します。分からないときは、**分からないと言い、何を確かめるかを言い、実際に確かめてください。**そのために試合を止める手順は ルール クラス06 が扱います。

04 戦術の質問を、ルールの質問に置き換える

「ここはチャレンジすべきですか?」は、何度でも聞かれます。「それには答えられません」は正確ですが、**言われた側には何も残りません。**なぜ答えられないのかが分からないので、代わりに何を聞けばいいのかも分からないのです。

断り、理由を言い、代わりに何なら答えるかを伝えてください。

「どうするのがいいか、は私からは言えません。私はお二人のためにここにいるので、選択には口を出さないことにしています。ただ、何が適正かと、どのカードが何をするかなら、いくらでもお答えします。その形で聞いてもらえれば、全部答えますよ。」

図1 ―― ルールの質問か、戦術の依頼か

ルールの質問 戦術の依頼
プレイヤーの言葉 「レディのあの護衛持ちにチャレンジするのは、ルール上できますか?」 「あの護衛持ちにチャレンジすべきですか?」
何であるか ルールの質問 戦術の依頼
どこへ行き着くか 適正かどうかの答え。「はい」か「いいえ」と、その理由 **判断はプレイヤーのもとに残る。**ルール上の事実のほうは、変わらずあなたが渡せる
言ってよいこと キャラクターがレディかエグザートか、インクが乾いているか、キーワード能力が何をするか、カードのテキストが何をするか。場にあるカードの状態は、聞かれたらその持ち主が答えるものなので、答える義務が誰にあるかを伝える 同じルール上の事実。どちらの選択が良いかについては何も言わない
口に出す答え 「いいえ、できません。チャレンジできるのはエグザートしているキャラクターだけで、そちらはレディの状態です。レディの間は護衛も選択を縛りません。護衛が効いてくるのは、そのキャラクターがエグザートしてからです。」 「どうするのがいいか、は私からは言えません。私はお二人のためにここにいるので、選択には口を出さないことにしています。ただ、何が適正かと、どのカードが何をするかなら、いくらでもお答えします。その形で聞いてもらえれば、全部答えますよ。」

同じ盤面についての2つの質問です。1つ目はルールが何を許しているかを聞いているので、理由をつけて答えます ―― チャレンジできるのはエグザートしているキャラクターだけ〔4〕、そしてレディの護衛持ちは何も縛りません。〔5〕2つ目はあなたに選択の重みづけを求めています。それはプレイヤーのもとに残ります。ただし、ルール上の事実のほうは変わらずあなたが渡せます。

図1 は、同じ盤面から両方が生まれることを示しています。「耐久+2 を持つキャラクターにチャレンジしたら、ダメージはどうなりますか?」も同じ形で、ルールが何をするかを聞いているので、ルール クラス04 が答えます。事実はいつでも渡せます。評価は決して渡せません。

**一度「こう聞けばいい」と示された人は、その形で聞き続けます。**そして示すこと自体も公平です ―― 対戦相手にも同じように示すからです。

盤面についての質問の中には、そもそもあなたが答えるものではないものがあります。大会ルールがプレイヤーの側に義務を置いているからです。

  • 場にあるカードの現在の状態 ―― エグザートかレディか、ダメージがいくつ乗っているか、インクが乾いているか ―― は、他のプレイヤーに聞かれたら、そのカードのプレイヤーが完全かつ正確に伝えなければなりません。〔3〕
  • ロアの増減は、新しい合計とともに宣言しなければなりません。〔3〕
  • 誰でも、いつでも、どの領域の枚数も数えてかまいません。〔6〕

「それ、乾いてます?」に肩をすくめる人がいたら、その答えはあなたが出すものだと本人に伝えてください。代わりに答えないこと。

押さえどころ(訳者のまとめ): 場にあるカードの状態を答えるのは、そのカードのプレイヤーの義務。ロアガイドが代わりに答えるものではない。〔3〕

05 電子機器とコンパニオンアプリ

**スマートフォン、タブレット、スマートウォッチを含む電子機器は、両方のプレイヤーから常に見える位置にある限り、イベントで使えます。**公式のコンパニオンアプリでロアを管理することと、カードデータベースでカードを調べることは、大会ルール自身が挙げている「許される使い方」の例です。〔7〕

つまりこのアプリは、あなたがプレイヤーに案内できる資料です。試合の途中でカードの正確な文面をもう一度読みたい人は、あなたを呼ばずに、適正なやり方でそれができます。

規定のもう半分。私的な事情で機器を使う必要がある人 ―― 連絡や電話 ―― は、まずロアガイドに伝え、ロアガイドがそれを助けます。この決まりを無視した場合や、機器の使用を隠した場合の罰則はロアガイドの裁量で、失格まで段階が上がります。〔7〕

**機器そのものは決して違反ではありません。隠すことが違反です。**そして、試合が禁じている助けを得るために使うことも違反です。スマートフォンで助言を調べたプレイヤーは、画面が見えていようといまいと Outside Assistance(外部からの助け)に当たります。〔8〕

電子機器の規定は、メモの規定をゆるめません。試合中に書き留めてよいのはロアの合計だけです。対戦相手が公開したインクウェルの中身を、どんな方法・どんな機器で記録することも禁止されていますし、試合の外で作ったメモを参照することは Outside Assistance です。〔9〕訂正の側は Enforcement クラス05 が扱います。

訳注: Outside Assistance は大会ルール(英語版 Tournament Rules)の違反名です。**日本語版イベントルールでの対応する呼び方は確認できていません(要確認)。**この訳では意味を添えて原語のまま置いています。

06 カード名を指定する

カード名を指定させる能力があります。ここでは2つの判定が働きます ―― 名前に対するものと、説明に対するものです。

名前は、名前だけで一致します。指定された名前のカードを探す効果は、名前の行だけを読み、バージョンを無視します。〔10〕ですから「スティッチ」は、それだけで完全な答えです。ゲームには《スティッチ》という名前のカードが何枚もありますが、**プレイヤーはどれのことかを言う必要はありません。**この指定が効果の解決の場面でどう働くか ―― 名前の行に2つの名前が載っているキャラクターも含めて ―― は ルール クラス10 が扱います。

説明は、印刷された正確な名前を思い出せないときに大会ルールが認めているもので、判定は一意性です。その説明が、ディズニー・ロルカナのカードを1枚だけに絞れること。そもそも指定できるのはディズニー・ロルカナのカードだけです。名前や説明がはっきりしないときは、プレイヤーはただちにロアガイドを呼ぶべきで、説明が十分に具体的かどうかの最終的な判断はロアガイドにあります。〔11〕

大会ルールが挙げている例が、感覚の物差しになります。〔11〕

言われたこと 判定
「スティッチ」 通る(名前そのもの)
「コスト2以下のキャラクターをプレイしたとき、それをエグザートできるキャラクター」 通る(1枚に絞れる説明)
「ギターが描いてあるあのカード」 通らない
「青いカード」 通らない

押さえどころ(訳者のまとめ): 説明が十分に具体的かどうかの最終的な判断は、ロアガイドにある。〔11〕

07 練習

模範の答えを読む前に、自分の答えを声に出してください。この技術は、裁定そのものと同じくらい言い回しに宿ります。

練習1.「あの人のロケーション、何をするんですか?教えてくれないんです。」 → ロケーションは場にあります。場は公開領域なので、そのテキストは公開情報です。〔12〕**両者に向けてカードを読み上げてください。**そのうえで持ち主に一言、やわらかく ―― 包み隠さないやり取りが求められている、と。〔3〕

練習2.「この歌、いま歌ったほうがいいですか?それとも取っておくべき?」 → 断り、理由を言い、代わりに答えられることを差し出します。「それは選択の話なので、どちらの方にもお答えしないことにしています。その歌が何をするか、そのキャラクターが歌えるかどうかなら、お答えできます。どちらか聞きますか?」

練習3.「ちょっとスマホで調べていいですか?」 → **何を調べるのかを聞きます。**カードデータベースか、両者から見える位置でのロアの管理なら、はい。明確に認められています。〔7〕私的な用事なら ―― **先に言ってくれてありがとう、それが手順です。**一緒に進めましょう。〔7〕

練習4. 能力がカード名の指定を求めていて、プレイヤーが「引けるやつの青いカード」と言いました。 → これは名前ではなく説明なので、1枚だけに絞れるかどうかを確かめます。絞れません。断り、理由を伝え、もう一度言ってもらいます。判断はあなたが最終です。〔11〕

練習5.「ちょっと、あれ止めなくてよかったんですか?すぐそこに立ってましたよね。」 → **いいえ。ロアガイドはプレイミスを未然に防ぎません。**試合を止めるのは、不正な行為が行われたときか、状況を鎮めるときだけです。〔1〕起きてしまった誤りは、これから解決するものであって、それがこの仕事のもう半分です。


次は Education クラス02。新しいプレイヤーと会うところ ―― 最初の会話、その日の進め方の合意、そしてカードの説明を始める前に相手のペースを読む方法です。


出典の番号について

訳注: 本文中の〔1〕〜〔12〕は、原文の上付き番号をそのまま残したものです。番号は振り直していません。各番号がどの文書のどの節を指すかは、原文のリンク先で確認してください。 本文の書きぶりから、〔1〕〔3〕〔6〕〔7〕〔9〕〔11〕は大会ルール(Tournament Rules)、〔2〕〔4〕〔5〕〔10〕〔12〕は総合ルール、〔8〕は違反の定義を指していると読めますが、節番号までは確認できていません(要確認)。


用語について(訳者から)

英語 この訳 備考
Lore Guide ロアガイド
corrective action 訂正の措置
impartial 公平
de-escalate 状況を鎮める
open communication 包み隠さないやり取り 日本語版イベントルールの対応語は未確認(要確認)
Outside Assistance Outside Assistance(外部からの助け) 日本語版の違反名は未確認(要確認)
zone 領域
name / version 名前/バージョン 名前を探す効果はバージョンを無視する〔10〕
Companion app 公式のコンパニオンアプリ
Bodyguard / Resist 護衛/耐久 総合ルール 8.3 / 8.7

この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。

ルールの最終的な判断は、公式の裁定と大会当日のジャッジの案内に従ってください。