バッグに入る効果・入らない効果と、同時に誘発したときの順番
2026-09-30
質問
バッグに入る効果と入らない効果について教えてほしい それらが同時に解決されるタイミングの時の処理も教えて
回答
バッグに入るのは誘発能力だけです。それ以外は何も入りません。
まず見分け方から。カードに書かれた能力は3種類あります。
・誘発能力 … 「〜したとき」「〜するたび」「最初に〜したとき」「2回目に〜したとき」「次に〜したとき」「〜の始めに(開始時に)」「〜の終わりに(終了時に)」で始まるもの。これだけがバッグに入ります(総合ルール 6.2)
・起動能力 … 「[コスト]:[効果]」の形のもの。自分のメインフェイズに使うかどうかを選びます(6.3)
・常在能力 … 誘発の言葉もコストもなく、ずっと適用され続けるもの(6.4)
実物で見ると、こうなります。
・誘発能力 … 《プリンス・ジョン – 腰抜けネコ》「助けてくれぇ! 対戦相手がキャラクターをプレイするたび、あなたはこのキャラクターに1ダメージを与える。」 → 「〜するたび」なのでバッグに入ります
・起動能力 … 《キーダ – 創造的発想家》「謎を解く鍵 {E} : あなたのデッキの上からカードを2枚見る。そのうち1枚をデッキの一番上に、もう1枚をインクウェルにエグザートかつ裏向きで置く。」 → 「{E} :」の形なのでバッグを通らず、使えばその場で解決します
・常在能力 … 《リトル・ジョン – とんちに長けた無法者》「いいか?大旦那 このキャラクターがエグザートしている間、<護衛>を持つあなたのキャラクターは<耐久>+1を得て、+1{L}される。」 → 誘発の言葉もコストもなく、条件を満たしている間ずっと適用されます
バッグに入らないものを並べると、こうなります。
・起動能力
・解決中のアクション(歌を含む)
・プレイされるキャラクター・アイテム・ロケーションそのもの
・常在能力
アクションはプレイされた時点で効果が解決し、そのカードは捨て札へ置かれます。キャラクターをプレイする行為も同じで、バッグを通りません。バッグを通るのは、それらによって誘発した能力の方です。
「〜してもよい」が付いていても、能力の種類は変わりません。誘発能力なら、断る場合もいったんバッグに入って解決します(何の効果も生まずに解決した扱いになります)。
紛らわしいものを1つ。あなたのロケーションから得るロアは、誘発能力ではありません。スタートフェイズのセットステップの一部として起きるので、バッグを通りません。したがって、ターン開始時の誘発能力と順番を選ぶことはできず、先にロアが入ります。
たとえば《パラダイスの滝 – エキゾチックな目的地》はロア値1を持ち、「いい眺めだな ここにあなたのキャラクターがいる間、このロケーションは+3{L}される。」という常在能力があります。あなたのキャラクターがそこにいれば、あなたのターンの始めに4ロアが入りますが、これはセットステップの一部です。ターン開始時の誘発能力と並べて順番を選ぶことはできず、ロアが先に入ります。卓の上での順番は「すべてレディ → 塗りたてが解ける → ロケーションのロアを得る → ターン開始時の能力が解決する」です。
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ここからが、同時に解決されるときの処理です。
大前提として、効果・ターン行動・ゲーム行動は、次のものが起きる前に完全に解決しきらなければなりません。解決中のものにプレイヤーが割り込むことはできず、相手のカードに「対応して」できることは何もありません。「対応する」という手は、このゲームにはありません。
そのうえで、バッグに入るときの決まりが3つあります。
・その能力を生んだカードのプレイヤーが入れます
・同時に誘発した能力は、同時に入ります
・別の効果が解決している最中に条件が満たされた能力も、バッグには入りますが、その効果が完全に解決しきるまでそこで待ちます
解決は、何も待っていない状態になるまで繰り返される1つの手順です。
1. ゲームは、どのプレイヤーがバッグに能力を持っているかを見ます
2. アクティブ・プレイヤー(いまのターンのプレイヤー)が持っていれば、自分のものの中から1つを選び、完全に解決します(総合ルール 7.7.4.2)
3. 状況起因処理が行われ、ゲームはもう一度バッグを見ます。まだ自分の能力が残っていれば、同じプレイヤーがもう1つ選び、自分の分が無くなるまで続けます(7.7.4.3)
4. そのあとバッグは、ターン順で次の、能力が待っているプレイヤーへ渡ります(7.7.4.4)
5. バッグが空になると、ゲームはアクティブ・プレイヤーから続きます(7.7.4.5)
つまり、順番について選べるのは「自分の能力どうしの順番」だけです。相手の能力の順番を決めることはできませんし、その逆もありません。アクティブ・プレイヤーが得しているのは、先に行けることと、自分の分をすべて解決しきってから相手へ渡ることです。
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実例を2つ。
■ 自分と相手の能力が同時に誘発したとき
あなたが《キーダ – 入り口の番人》(「自然の守り このキャラクターをプレイしたとき、対戦相手のキャラクター1体を選び、このターン、-2{S}する。」)をプレイします。対戦相手の場には《プリンス・ジョン – 腰抜けネコ》(「助けてくれぇ! 対戦相手がキャラクターをプレイするたび、あなたはこのキャラクターに1ダメージを与える。」)がいます。
キャラクターをプレイしたこの1回で、両方が同時に誘発してバッグに入ります。入った時刻は関係ありません。あなたがアクティブ・プレイヤーなので、まず「自然の守り」が解決し、対戦相手のキャラクター1体が-2{S}されます。そのあとバッグが対戦相手へ渡り、「助けてくれぇ!」が解決して《プリンス・ジョン》に1ダメージが乗ります。相手が「先にこっちを解決させて」と言うことはできません。
■ 1つ解決するたびに状況起因処理が挟まる
あなたの場に《ジョン・シルバー – 執念深い海賊》(「俺ァ甘くなったわけじゃねェ! あなたが歌ではないアクションをプレイするたび、キャラクター1体を選び、1ダメージを与えてもよい。」)が2体います。歌ではないアクションを1枚プレイすると、この能力が2つ同時にバッグに入ります。どちらもあなたの能力なので、順番はあなたが選びます。
対戦相手の場に、あと1ダメージで意志力に届くキャラクターがいたとします。1つ目を解決してそのキャラクターに1ダメージを与えると、そこで状況起因処理が行われ、そのキャラクターは退場します。2つ目を解決するときには、もう場にいません。選ぶのは解決するその瞬間なので、2つ目は残っているキャラクターから選び直すことになります(「〜してもよい」なので、誰にも与えないことも選べます)。
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引っかかりやすいところを3つ。
1つ目。1つ解決するたびに状況起因処理が挟まります。ロアが20に届いていないか、意志力以上のダメージを負ったキャラクターがいないかを、そのつど見ます。だから「1つ目の解決で相手のキャラクターが退場し、2つ目の解決の時点ではもう場にいない」ということが起こります。
2つ目。解決の最中に新しく誘発した能力は、その解決が終わるまで待ちます。割り込んで先に解決することはありません。
3つ目。バッグに入った能力は、働きかける先が無くなっていても解決します。何の効果も生まずに解決するだけで、見落としたわけでも、あとから何かを受け取る権利があるわけでもありません。
ルールの最終的な判断は、公式の裁定と大会当日のジャッジの案内に従ってください。
根拠
カード
- 《プリンス・ジョン - 腰抜けネコ》助けてくれぇ! 対戦相手がキャラクターをプレイするたび、あなたはこのキャラクターに1ダメージを与える。
- 《キーダ - 創造的発想家》<魔除>(対戦相手はチャレンジ以外でこのキャラクターを選べない。) 謎を解く鍵 {E} : あなたのデッキの上からカードを2枚見る。そのうち1枚をデッキの一番上に、もう1枚をインクウェルにエグザートかつ裏向きで置く。(インクウェル・シンボルは必要とされない。)
- 《リトル・ジョン - とんちに長けた無法者》<変身>4(4{I}を支払うことであなたの《リトル・ジョン》の上にこのカードをプレイしてもよい。) いいか?大旦那 このキャラクターがエグザートしている間、<護衛>を持つあなたのキャラクターは<耐久>+1を得て、+1{L}される。(耐久+1を持つキャラクターに与えられるダメージは1減る。)
- 《パラダイスの滝 - エキゾチックな目的地》いい眺めだな ここにあなたのキャラクターがいる間、このロケーションは+3{L}される。
- 《キーダ - 入り口の番人》自然の守り このキャラクターをプレイしたとき、対戦相手のキャラクター1体を選び、このターン、-2{S}する。
- 《ジョン・シルバー - 執念深い海賊》荒事のお誘い このターンに対戦相手のキャラクターがダメージを受けていたなら、このキャラクターをプレイするコストの支払いは2{I}減る。 <耐久>+1(このキャラクターに与えられるダメージは1減る。) 俺ァ甘くなったわけじゃねェ! あなたが歌ではないアクションをプレイするたび、キャラクター1体を選び、1ダメージを与えてもよい。
総合ルール(日本語版)
- 7.7 ― バッグ
- 6.2 ― 誘発能力
- 6.3 ― 起動能力
- 6.4 ― 常在能力
- 7.7.4.2 ― アクティブ・プレイヤーが先に解決する
- 7.7.4.3 ― 1つ解決するたびに状況起因処理
- 7.7.4.4 ― バッグを渡す
- 7.7.4.5 ― 空になったらアクティブ・プレイヤーから続く
- 1.8 ― 状況起因処理
- 3.2.2 ― セットステップ(ロケーションのロア)
これは公式の裁定ではありません。ロルカナギルドが公式の文書を読んで書いた解説です。ルールの最終的な決定権はタカラトミーと、大会当日のジャッジにあります。
役に立ったら教えてあげてください。
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