education · Class 09 · 約31分
β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。
教育 クラス09 多人数戦を回す
原典: Lore Guide Institute, Education Class 09 “Running a Multiplayer Game” https://institute.lorcanajudges.com/learn/education-09-running-a-multiplayer-game/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約31分 / 小テスト14問
対象: 店舗で手伝いをしていて、3人以上のディズニー・ロルカナのゲームを立ち上げ、進行を支えたいロアガイド。
このクラスで身につくこと
- 最初のターンの前にグループと話し、どんなゲームにしたいかを決め、進め方が全員に分かるように卓を整えられる
- 新しいプレイヤーや早く敗れたプレイヤーを含め、全員にとってゲームが動き続け、楽しくあるようにできる
- 多人数戦の交渉や卓上の会話(politicking)を支え、そこから出てくるルールの質問に答えられる
- 「各対戦相手」「対戦相手1人」、護衛、魔除など、対戦相手に触れるカード文章のルールの質問に答えられる
- 複数のプレイヤーが行う効果を処理し、バッグを卓の周りに渡し、投了したときに何が起きるかを説明できる
先に受けておくとよいクラス: ルール クラス02「ターンの構造、ステップとフェイズ」/ルール クラス03「バッグ ―― 誘発能力はどう解決するか」/ルール クラス04「キーワード能力」/教育 クラス01「ルールの質問に答える」
あなたの店舗で4人が1つのディズニー・ロルカナのゲームを囲むことになり、始めるのを手伝ってほしいと言われました。こういうゲームは、2人の対戦よりもこちらに求めるものが多くなります。どのプレイヤーにも、行く手をふさぐ相手が複数いること。プレイヤーどうしが卓をまたいで話し、取り引きをすること。そして、20ロアに届くまでに時間がかかること。このクラスでは、3人以上の卓で変わるルールと、その場を回す仕事を扱います。
01 多人数戦の卓での自分の役割
総合ルールは、3人以上のゲームを「多人数戦」と呼びます。〔1〕基本は2人のゲームと同じルールで進み、9章にある少数のルールがそこへ付け足したり、書き換えたりします。〔2〕総合ルールのほかの条文は人数を問わずに書かれていますが、各プレイヤーに対戦相手が複数いると、読み方が変わるものがいくつかあります。
多人数戦は、楽しく気楽に遊ぶためのものであり、**同時に競技でもあります。**全員が勝とうとしていますし、プレイヤーは最初から最後まで話し続けます ―― 頼み事をし、取り引きをし、誰が抜け出しすぎているかを言い合います。強い感情が出ることを見込んでおいてください。そして、それが2人の対戦には無い場所から出てくることも。守られなかった約束、みんなから繰り返しチャレンジされるプレイヤー、長引きすぎて誰かが帰らなければならなくなったゲーム。
あなたは、グループがゲームを楽しめるようにそこにいます。ルールの質問に答え、間違いが出てきたら本来どうなるはずだったかを説明し、どう直すかをプレイヤーどうしが合意する手助けをし、みんなの様子に目を配ります。そのゲームがイベントの一部なら、そこにあるほかのゲームと同じくイベントのルールの対象であり、リードロアガイドが最終的な判断者です。〔3〕
総合ルールは、チーム戦は多人数戦の一種だが、総合ルールでは扱わないと書いています。〔1〕そのうえで、チームメイトはゲームの開始前に決まり、一緒にプレイし、互いに対戦相手ではないとも書いています。〔4〕また、同時ターン制を使うフォーマットがあること ―― チームメイトが各フェイズと各ステップを一緒に進み、1つのターン行動を終えてから次を始めること ―― にも触れています。〔5〕チーム戦で遊びたいグループは、それ以外のすべてについて、そのフォーマット自身のルールが要ります。このクラスの以降は、ほかのプレイヤーが全員対戦相手であるゲームの話です。
02 席を決め、開始プレイヤーを決める
ターンの順番は開始プレイヤーから始まり、その左へ移り、全員が1ターン行うまで時計回りに続きます。〔6〕各ターンの終わりに、手番は卓を行ったり来たりするのではなく、左隣のプレイヤーへ渡ります。〔7〕座った順番がそのままゲーム中ずっとのプレイ順になるので、開始プレイヤーを決める前に全員の席を決めてください。
各プレイヤーには、ゲームに参加している全員が読み取れる形で、自分のロアを数え、ダメージを示す手段が要ります。〔8〕4人の卓なら、それぞれの席から読めるトラッカーとダメージ・カウンターということなので、卓の上にその場所を空けておきます。
開始プレイヤーは、全員が合意したランダムな方法(ダイスを振るなど)で決め、その結果がターンの順番を決めます。〔9〕そのあと各プレイヤーがシャッフルし、各プレイヤーには、対戦相手のデッキをシャッフルする/カットする/シャッフルしてカットする機会が与えられなければなりません。〔10〕対戦相手が複数いるときは、そのうちの誰か1人が行えます。
各プレイヤーは初期手札として7枚引きます。〔11〕そのあと、手札を引き直すかどうかを1人ずつ、開始プレイヤーから始めてターン順に決めます。〔12〕全員が決めたら、カードを戻したプレイヤーはそれぞれデッキをシャッフルし、対戦相手の1人にカットまたはシャッフルの機会を与えます。〔13〕
開始プレイヤーは、ゲームの最初のターンのドローステップを飛ばします。〔14〕ほかのプレイヤーは、自分の最初のターンに引きます。「ゲームの最初のターン」なのは、開始プレイヤーの最初のターンだけだからです。
03 最初のターンの前に、グループと話す
最初のターンの前に、少しだけ時間を取ります。**多人数戦がどう進むかを伝え、どんなゲームにしたいかを尋ねます。**あとで驚く人が出ないようにするためです。
卓に伝えること:
- 手番は左へ渡ること。
- 先に20ロアに達したプレイヤーが勝つこと。〔15〕ただし、Format Coconut のようにその数字を変えるフォーマットで遊ぶ場合は別です。
- 最後まで残れずに帰る人は投了すること、そしてその人のカードは一緒にゲームから離れること。
グループに尋ねること:
- **全員がどれだけ時間を取れるか。そして、足りなくなったらどうするか。**4人のゲームは2人より長くかかります。閉店時刻で切り上げると先に決めておいたグループは、その場で揉めません。
- **デッキの力が釣り合っているか。**調整された3つのデッキに、新しいプレイヤーの最初のデッキが1つでは、一方的なゲームになります。その方にデッキを貸す、デッキを交換し合うといったことで釣り合いを取れます。
- この卓で、取り引きや卓上の会話を歓迎するかどうか。
04 対戦相手が複数いるときのカード文章の読み方
このクラスの例では、アーシャ、ベン、カーラ、ダナの4人が、この順に時計回りに座って遊んでいます。
あるプレイヤーが対戦している相手は、そのプレイヤーの対戦相手であり、多人数戦ではそれが複数います。〔16〕効果が「対戦相手」に触れるとき、それはその効果を生んだプレイヤー以外の誰かを指します。〔17〕カードの文章が**「各対戦相手」「対戦相手たち」のようにプレイヤーの集まりを指すなら、その集まり全員のことです。「対戦相手1人」のように1人を指す**なら、その1人だけです。〔18〕
**《A Pirate’s Life》は歌で、「各対戦相手はロアを2つ失う。ロアを2つ得る。」と書かれています。〔19〕アーシャがこれをプレイすると、ベン、カーラ、ダナがそれぞれ2ロアを失い、アーシャは2ロアを得ます。対戦相手1人につき2ロア、ではありません。**ロアを1しか持たない対戦相手は、その1を失って0になります。プレイヤーのロアの合計は0より下にはならないからです。〔20〕
《ドロレス・マドリガル – どんなことでも全部聞こえてる人》は、1人を名指しします。能力「何も隠せない」は「このキャラクターをプレイしたとき、対戦相手1人を選び、そのプレイヤーの手札を見る。」です。〔21〕このカードのプレイヤーは対戦相手を1人選び、その1人の手札だけを見ます。
対戦相手に触れる条件は、対戦相手が1人当てはまれば満たされます。〔17〕**《前を向いて進もうよ》**は「いずれかの対戦相手のロアがあなたより多いなら、ロアを2つ得る。」です。〔22〕アーシャが8ロアで、カーラが10ロアのときにこれをプレイすれば、ベンとダナがアーシャより少なくても、アーシャは2ロアを得ます。
プレイヤーがチャレンジするとき、エグザートしている対戦相手のキャラクターを選びますが〔23〕、それはどの対戦相手のものでもかまいません。護衛は、それを持つプレイヤー自身のキャラクターだけを守ります。総合ルールの書き方は「対戦相手があなたのキャラクター1体をチャレンジの対象に選ぶなら、可能ならこのキャラクターか、護衛を持つ別のキャラクターを選ばなければならない。」です。〔24〕たとえば、ベンが護衛を持つ**《レックス – カバウノサウルス》を、もう1体の自分のエグザートしたキャラクターの隣でエグザートさせており、カーラにもエグザートしたキャラクターがいるとします。アーシャがベンの**キャラクターにチャレンジするなら、レックスを選ばなければなりません。それでもカーラのキャラクターにチャレンジすることはできます。レックスが守るのはベンのキャラクターだけだからです。
**魔除はすべての対戦相手に働きます。**効果を解決する際、どの対戦相手もそのキャラクターを選べません。〔25〕
要となるルール: 護衛は、それを持つプレイヤー自身のキャラクターだけを守る。魔除は、すべての対戦相手に働く。〔24,25〕
05 複数のプレイヤーが同時に動くとき
「各対戦相手は自分のカードを1枚選んで捨てる」のように、複数のプレイヤーに同時に何かをさせる効果があります。まずアクティブ・プレイヤーが自分の分を行います。そのあとその左のプレイヤーから1人ずつ、全員が終わるまで続けます。〔26〕これで1つの効果の1回の解決であり、状況起因処理は、全員が自分の分を終えるまで待ちます。〔27〕
**この順番は、効果が誰のものであってもアクティブ・プレイヤーから始まります。**そして、効果の対象に含まれないプレイヤーは、自分の番が来たときに何もしないだけです。
要となるルール: 複数のプレイヤーが行う効果は、アクティブ・プレイヤーから始めて左回りに1人ずつ。 全体で1回の解決であり、状況起因処理は全員が終わるまで待つ。〔26,27〕
06 バッグを卓の周りに渡す
バッグの働きは2人のゲームと同じで、渡す相手が増えるだけです。アクティブ・プレイヤーが、待っている自分の能力を、自分で選んだ順に1つずつ解決します。〔28,29〕そのあとバッグは、ターン順で次に、待っている能力を持つプレイヤーへ渡り、空になるまで卓を回ります。〔30,31〕順番を選べるのは自分の能力についてだけで、他人の能力の順番は選べません。誰かが解決している最中に加わった能力は、バッグがそれを加えたプレイヤーのところへ来るまで待ちます。〔32〕
この2つのルールを両方使うターンを、順に追ってみます。アーシャのターンで、アーシャは歌の**《尊敬される王に》**をプレイします。文章は「各対戦相手は自分のキャラクター1体を選び、退場させる。」です。〔33〕
- アーシャがアクティブ・プレイヤーですが、**この効果はアーシャには何も求めません。**まずベンが自分のキャラクター1体を選んで退場させ、次にカーラ、次にダナです。〔27〕
- カーラは《Mickey Mouse – Snowboard Ace》を退場させます。その能力「Slippery Slope」は「このキャラクターをプレイしたとき、およびこのキャラクターが場を離れたとき、各対戦相手は自分のカードを1枚選んで捨てる。」です。〔34〕これは場を離れたときに誘発し、《尊敬される王に》の解決が終わるまでバッグで待ちます。〔35〕
- 状況起因処理のあと、**バッグはまずアーシャを見ます。**アーシャには待っているものが無く、ベンにも無いので、バッグはカーラへ渡り、カーラが「Slippery Slope」を解決します。〔30〕
- カーラの対戦相手は、アーシャ、ベン、ダナです。アクティブ・プレイヤーなのでアーシャが最初に捨て、次にベン、次にダナです。〔26〕
- バッグが空になると、ゲームはアーシャのターンへ戻ります。〔31〕
卓では、その都度、誰の番かを声に出してください。「ベンさんから、次にカーラさん、そのあとダナさん」。声に出すことで、2人が同時に動いてしまうのを防げます。
訳注: 《Mickey Mouse – Snowboard Ace》と能力「Slippery Slope」は、日本語版のカードが まだ確認できていないため、原語のまま残しました(要確認)。カード文章は原文からの訳です。
07 プレイヤーがゲームから離れるとき
自分のターンが終わるときにデッキが0枚だったプレイヤーは敗北します。〔36〕また、投了したプレイヤーは敗北します。〔37〕**ゲームの終わりを待たずに帰る人は、投了していることになります。**多人数戦では、ほかのプレイヤーはそのまま続けます。
デッキ切れで敗北したプレイヤーは、ただちにゲームを離れます。そのプレイヤーのカードと効果はすべてゲームから取り除かれ、それにはバッグに入れたまま解決していない誘発能力も含まれます。〔38〕例外は、そのプレイヤーが生んだ、期間が定められている継続的効果です。これはその期間が終わるまで続きます。〔38〕
総合ルールの例は**《ピート – リングのレフェリー》**です。能力「ホイッスル」は「このキャラクターをプレイしたとき、あなたの次のターンの始めまで、対戦相手はアクションをプレイできない。」です。〔39〕ピートをプレイしたあとにそのプレイヤーが敗北したり、ゲームを離れたりした場合、**ピートはほかのカードと一緒に取り除かれますが、ほかのプレイヤーは変わらずアクションをプレイできません。**この効果は、そのプレイヤーの次のターンが来ていたはずの時点で終わります。つまり、ターン順で次のプレイヤーがターンを始める前です。〔38〕この例は敗北した人にも、ゲームを離れた人にも当てはまるので、投了した人も同じように離れます。
誰かが離れるときは、何が一緒に離れて、何が残るのかを卓に伝えてください。「あなたのカードは一緒にゲームから離れます。ピートの効果は、あなたの次のターンが始まるはずだったところまで続きます。」
20ロアに達したプレイヤーがゲームに勝ちます。〔15〕ほかのプレイヤーが全員離れたなら、最後に残ったプレイヤーが、ロアの合計にかかわらず勝ちます。〔40〕
要となるルール: 離れるプレイヤーのカードと効果は、バッグで待っている誘発能力も含めて ゲームから取り除かれる。ただし、期間が定められている継続的効果はその期間まで残る。〔38〕
08 全員にとって楽しいゲームに保つ
4人の卓では、自分の番がまた回ってくるまでに、ほかの3人のターンを待ちます。ゲームを動かし続け、どの席からでも追いやすい状態にしてください。
卓全体に情報を行き渡らせます。2人以上に影響するカードは声に出して読み、解決のたびに**誰の番かを言います。**イベントで大会ルールが求めているとおり、ロアが動くたびに、新しい合計を宣言してもらってください。〔41〕4人分の合計が動いているのですから、宣言があれば全員が尋ねずに把握できます。
**質問には早く答え、どのプレイヤーにも同じように答えます。カードが何をするかは、誰にでも伝えてよいことです。**ただし、**あるプレイヤーに「誰にチャレンジすべきか」を助言すれば、その人を卓の全員に対して助けたことになります。選択はプレイヤーに委ねてください。**ゲーム中に新しいプレイヤーを教えるなら、先にほかの人たちに断ります。そのうえで教育 クラス04 の声かけを使います。まず動く時間を渡し、助けが要るときは、それぞれの選択肢が何をするのかを説明して、本人に選んでもらいます。
**多人数戦の卓は、新しいプレイヤーにとって追うものが多くなります。**場に出ているカードが多く、複数の対戦相手から効果が飛んできます。**ほかのプレイヤーのカードを読み上げることを申し出てください。**そして、効果がその方のキャラクターに届いたときに、それが何なのかを説明してください。
**早くゲームから抜けたプレイヤーには、様子を見に行ってください。**残りのゲームを見ていたいかもしれませんし、同じく待っている誰かと2人のゲームを始めたいかもしれませんし、次の多人数戦に入りたいかもしれません。抜けたあとは、そのゲームはまだ残っているプレイヤーのものです。離れた人が、ほかの人のプレイに助言するべきではありません。
09 politicking(卓上の交渉)
訳注: politicking は、多人数戦でプレイヤーどうしが行う取り引きや駆け引きを含む会話のことです。 日本語の定訳が無いため原語のまま残しました。以下では「取り引き」「卓上の会話」と言い換えています。
多人数戦の卓では、プレイヤーは遊びながらゲームについて話します ―― 誰が20ロアにいちばん近いか、どのキャラクターがいちばん危ないか、次に何をするつもりか。そして、互いに頼み事もします。「このターンは僕のキャラクターを放っておいてくれたら、代わりにダナのにチャレンジするよ」というように。2人が組んで、勝っている人を遅らせることに合意することもあります。プレイヤーはこれを politicking と呼び、多くのグループにとってこれこそが面白さの大半です。
ルールは politicking を扱っていませんし、取り引きはゲームの一部ではありません。約束を守らせるものは、ルールの中に何もありません。「あなたのキャラクターにはチャレンジしない」と言ったプレイヤーが**それでもチャレンジすることはでき、そのチャレンジは有効です。**だからこそ、最初のターンの前に、このグループが取り引きや卓上の会話を歓迎するかを尋ねておくと役に立ちます。
politicking を気持ちよく保つ習慣がいくつかあります。慣れていないグループには、こう勧められます。
- 取り引きは短く、具体的に。「次の自分のターンまで、あなたのキャラクターにはチャレンジしない」なら全員が追えます。「お互い放っておこう」は追えませんし、あとで揉めるのはこの種の約束です。
- 取り引きは、卓の全員に聞こえるところで、声に出して。
- 取り引きが扱えるのは、プレイヤーが自分のカードで何をするかだけで、**ゲームの外のことは扱えません。**大小を問わずディズニー・ロルカナのイベントでは、大会ルールが、勝敗に価値あるものを賭けることを禁じています。〔42〕
- 手札は伏せたまま。手札の中身を口で言うことはできますが、見せることはできません。手札は非公開の領域であり、ゲームのルールか効果がそう指示しない限り、どのプレイヤーも非公開の領域を見てはいけません。〔43〕**手札について言われたことが本当とは限りません。**冗談やはったりのこともあるので、誰もそれを当てにするべきではありません。
- **交渉は手短に。**2人が条件を話している間、ほかの全員が待っています。
**取り引きは、それを結んだプレイヤーどうしのものです。あなたが守らせるのはゲームのルールであって、プレイヤーがそこに足した約束ではありません。**ですから、**約束が破られてもゲームは続きます。**取り引きにまつわるルールの質問には、ほかの質問と同じように答えてください ―― 手札を見せてよいのか、そのカードをプレイしたら何が起きるのか、といったことです。
**勝ちに近いプレイヤーにチャレンジするのは、ふつうのプレイです。**そのプレイヤーを遅らせようと合意するのも同じです。カードの状況が理由ではないのに、同じ人をゲーム中ずっと狙い続けるのは、それとは別のことで、**新しいプレイヤーは狙われやすい立場にあります。誰にチャレンジしろとも言わないでください。**狙われている本人の様子を見に行き、次のゲームの前に、デッキの釣り合いについてグループと話してください。
ゲームの終盤、もう勝てないプレイヤーが、誰にチャレンジするか、どの効果を使うかで「誰が勝つか」を決めようとすることがあります。**それはそのプレイヤーの権利です。**卓のほかの全員と同じく、ゲームに残っている限り、自分の選択は自分で決めます。
会話が人への圧力に変わったとき ―― 繰り返し要求する、馬鹿にする、怒鳴る ―― は、**Enforcement クラス09 が教えるとおり、落ち着いて割って入ってください。**ディズニー・ロルカナのイベントでは、大会ルールが、威圧や、他人に不安・場違い・不快を感じさせるふるまいを禁じています。〔42〕
**自分もそのゲームに参加しているなら、2つの役割を分けてください。**ルールの質問には、**自分が遊んでいない卓とまったく同じように答えます。**そして、自分の取り引きを有利に見せるために役割を使わないでください。
10 Format Coconut
Format Coconut はラベンスバーガーの多人数戦フォーマットで、2026年7月28日からオープン・ベータ・テスト中です。ラベンスバーガーは、新しいプレイヤーが居心地よく遊べる場を作ることをこのフォーマットに期待していると述べており、ベータのルールは3人または4人を推奨しています。
訳注: Format Coconut は日本語版の名称が無いため、原語のまま残しました。
ベータのルールによれば、このフォーマットは通常の多人数戦のルールをそのまま使い、例外は1つだけです。先に25ロア以上に達したプレイヤーが勝ち、20ではありません。各プレイヤーは Disney Lorcana TCG Companion アプリで Coconut カードを1枚選び、それを軸に60枚以上のデッキを組みます。デッキは最大3つのインクの色を使えますが、そのうち1つは Coconut カードのインクでなければなりません。その Coconut カードが指名しているキャラクター・カードは最大4枚、それ以外のカードは1枚ずつまでです。Coconut カードと、それぞれが指名するキャラクター・カードの一覧は、Institute の Cards(カード)の節にあります。
ラベンスバーガーはベータの間に Coconut カードを調整し続けると述べているので、**ゲームを回す前に、Companion アプリの最新のカードと、最新のベータ・ルールを確認してください。**ベータのルールが答えていない疑問が出たら、答えが無いことをそう伝えて、このゲームではどう扱うかをグループで合意する手伝いをしてください。
11 グループで練習する
4〜5人で取り組みます。4人のプレイヤーと1人のロアガイドか、4人が練習ごとにロアガイド役を交代する形です。デッキは何でも構いません。練習のたびに、プレイヤーがロアガイドへ「何が分かりやすく、何を聞かなければならなかったか」を伝えます。
卓を整える ロアガイドが席を決め、ランダムな方法で開始プレイヤーを決めさせ、誰もシャッフルを始める前にグループと話します。振り返りでは、手番がどちらへ渡るか、途中で帰ることになったらどうなるか、取り引きについて何を決めたかを、各プレイヤーに尋ねます。
例のターンを解決する このクラスの例のターンを、**手元にあるカードで並べます。**持っていないカードは、**紙にカード文章を書いて代用します。ロアガイドが順に各プレイヤーの番を告げ、バッグが次にどこへ行くかを言います。**振り返りでは、各手順を総合ルールと突き合わせます。
プレイヤーが帰ることになる ゲームの途中で、1人が帰らなければならないと言います。**その人はバッグに誘発能力を1つ待たせており、自分の次のターンの始めまで続く効果も出しています。**ロアガイドは、その人と一緒に何が離れ、何が残るのかを卓に説明します。振り返りでは、説明を総合ルール 9.2.3 と突き合わせます。
卓での取り引き ゲームの途中で2人が取り引きをし、**片方が次のターンにそれを破ります。そのあと、別の取り引きを裏づけるために、あるプレイヤーが手札を見せようと申し出ます。**ロアガイドは、プレイヤーから出た質問に答えます。振り返りでは、ロアガイドがプレイヤーの選択に踏み込まなかったか、全員に同じように答えたかを話し合います。
1ゲーム通して遊ぶ ロアガイドが質問に答えながら、**多人数戦を最後まで遊びます。**そのあと、次の問いを話し合ってください。
- 全員が、誰のターンで、次が誰の番かを分かっていたか。
- ロアガイドは、どのプレイヤーの質問にも同じように答えたか。
- 長い間、何もすることがなく待っていた人はいなかったか。いたなら、ロアガイドに何ができたか。
12 Multiplayer バッジを取る
このクラスの14問の小テストに合格すると、Institute の Multiplayer バッジがもらえます。14問中11問以上の正解が必要です。合格ラインは75%を切り上げたものです。
13 出典ともっと学ぶには
- 総合ルール 9章「多人数戦」
- Rules for Format Coconut Beta(ラベンスバーガー)
- Format Coconut ベータの告知(ラベンスバーガー)
- Institute の Cards(カード)の節にある Format Coconut のカード
用語について(訳者から)
| 英語 | この訳 | 出典・備考 |
|---|---|---|
| multiplayer game | 多人数戦 | 総合ルール 9章 |
| The Bag | バッグ | 総合ルール 7.7 |
| game state check | 状況起因処理 | 総合ルール 1.8 |
| turn action | ターン行動 | 総合ルール 4章の章題 |
| active player | アクティブ・プレイヤー | 総合ルール 3.2.2.3 ほか |
| Draw step | ドローステップ | 総合ルール 3.2.3 |
| Bodyguard | 護衛 | 総合ルール 8.3(日本語版) |
| Ward | 魔除 | 総合ルール 8.14(日本語版) |
| banish | 退場 | |
| concede / concession | 投了 | 「降参」「譲歩」にしない |
| private zone | 非公開の領域 | |
| Tournament Rules | 大会ルール | 日本語版の「イベントルール」とは別の文書 |
| Play Correction Guidelines | プレイ修正指針(Play Correction Guidelines / PCG) | 日本語版は未公開 |
| Lore Guide / Lead Lore Guide | ロアガイド/リードロアガイド | |
| politicking | politicking(卓上の交渉) | 定訳が無いため原語のまま |
| Format Coconut | Format Coconut | 日本語版の名称が無いため原語のまま |
要確認: 《Mickey Mouse – Snowboard Ace》と、その能力「Slippery Slope」の日本語版カード名。 日本語版のカードデータに見当たらないため、原語のまま残してあります。
この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。