education · Class 07 · 約15分
β版 ― Lore Guide Institute の Localization 担当として作った日本語訳で、Institute 側の確認を経た正式版ではありません。原文と食い違うところがあれば、原典(英語)が正です。
教育 クラス07 付き添いの対戦から、ひとりで進める対戦へ
原典: Lore Guide Institute, Education Class 07 “From Guided Play to Independent Play” https://institute.lorcanajudges.com/learn/education-07-from-guided-play-to-independent-play/ この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。 所要時間の目安: 約15分 / シナリオ演習(小テストなし)
対象: はじめての1戦に付き添ったことがあり、2戦目をその人に渡す段階にいるロアガイド。
先に読むことを勧めるクラス: 教育 クラス06「ゲームの最中に教え方を変える」
このクラスで身につくこと
- 1戦目で教わる人が何をしたかから、2戦目で外す支えを決められる
- 何が変わるのかを対戦の前に伝え、そのとおりに通せる
- ルールの質問には直接答え、作戦の質問は本人に返し、両方が混ざった質問は分けて扱える
- 教わる人が考えている間は待てる。そして、口を出す5つの場面が分かる
- **授業をやり直さずに、支えを1つだけ戻せる。**そして、具体的な次の1戦で終われる
1戦目の付き添いで分かったのは、「手助けがあればできる」ということです。2戦目は、そのうちどれだけがその人のものになったかが分かる場です。
このクラスは、ひとつの2戦目を追いながら、その中で行う3つの判断を扱います ―― 始める前にどの支えを外すか、対戦中にいつ答えるか、そしていつ何かを戻すか。
教わる人は相変わらず質問しますし、こちらも相変わらず答えます。変わるのは、ターンと判断がその人のものになることです。
01 何を外すか決める
**「1戦目が終わったから」ではなく、「教わる人がこれをしたから」という理由で支えを外します。**下の表は、支えと、それが役目を終えたと分かる振る舞いを対にしたものです。
| 教材としての支え | 1戦目で教わる人がしたこと | 迷うときの、途中の一手 |
|---|---|---|
| レディ・セット・ドローを口で言う | 何ターンにもわたって、手順を最後まで通した | ターンの手順表は卓に置いたまま、指さすのをやめる |
| 手札を見せ合う | インクにするカードも、出すカードも、手助け無しで見つけた | 手札を伏せる。求められたら1回だけ見直しを認める |
| 選択肢を絞って出す | 盤面全体を見て、選択肢を見比べた | 何かを絞る前に、狙いについて開いた質問をする |
| ダメージを一緒に数える | 通常のチャレンジのダメージを、自分で出して置いた | 攻撃力の数値だけを聞く |
| こまめに分かったか確かめる | プレイしながら、自分の行動を説明していた | 説明し返してもらうのは、対戦後の振り返りに回す |
**迷うときは、支えを1つずつ外します。**いくつもはっきり自分でできていたなら、いくつも外してかまいません。
「こちらがやることが無くなるから」という理由で支えを残してはいけません。
02 何が変わるのかを言う
**対戦が始まる前に伝えてください。そうすれば、促しが減ったことが「関心を失った」ではなく「そういう予定だった」**と伝わります。
「この対戦は、お互いデッキを切って、手札は伏せたままにします。ターンはご自分で進めて、どうするかもご自分で決めてください。ルールの質問には答えますし、手順が抜けたら一度止めて組み立て直しましょう。」
**この一言は、こちらが何を約束したのかをこちら自身にも示します。**頼みごとが来たとき、それが答える種類のものかどうかが分かります。
一度に全部は変えたくないと言われたら、小さい一歩にしてください ―― 支えを1つだけ卓に戻し、残りはそのまま。
そのうえで、**対戦が対戦らしく始まるように卓を戻します。**教わる人が自分のデッキを用意して切り、自分のプレイエリアとロアの記録を整え、自分の手札を引いて管理し、実況なしでターンを始めます。
手札のカードは、そのプレイヤーだけが知っている情報です〔1〕。1戦目で手札を見せ合っていたのは教えるための取り決めであって、このゲームの遊び方ではありません。
デッキはほどほどに釣り合ったものを使ってください。この対戦で欲しいのは本物の判断であって、カードの選択肢の広さではありません。
要確認: 原文の「lore tracker」は、ロアの数を示す道具のことです。日本語版での正式な 呼び名が確認できないため、「ロアの記録」と言い換えてあります。
03 答えるのか、本人に返すのか
教わる人は「これ、できますか?」と聞きますし、「これ、やったほうがいいですか?」とも聞きます。ときには1つの文で両方を聞きます。
**ルールの質問には、直接答えます。**狭く、カードか盤面を指さしながら。そして、行動は教わる人に返します。
「**できます。**そのキャラクターはレディで乾いていますし、相手のキャラクターはエグザートされているので、チャレンジできます。」
作戦の質問は、考える手がかりを添えて本人に返します。
「**それはご自分で決めるところです。**クエストしたら何が手に入りますか? チャレンジしたら場がどう変わりますか?」
両方が混ざった質問は、分けます。
「**ルール上はできます。**やったほうがいいかは、どうしたいか次第です。何を狙っていますか?」
**質問の裏に作戦の悩みが見えていても、ルールの部分には答えてください。**選ぶ前に用語の説明が要る人は、代わりに選んでくれと言っているのではありません。
手順は分かっているのに、毎回こちらの承認を求める人もいます。これはルールの質問とは別の場面で、返し方も違います。
- 本人がもう答えられることを聞いてきたら、理由を聞き返します ―― 「どうしてできると思いましたか?」
- 本当に分からないことを聞いてきたら、答えます
**答える前に毎回説明し返させるのは、「許可を待つ」癖を教えることになります。**それは、いま外そうとしているものです。
知識ではなく自信のほうが足りていないときは、すでにできたことを指してください。
「**ここまでの2ターン、レディのキャラクターも、選べる相手も、ご自分で見つけていましたよね。**いまも同じ手順で確かめてみてください。」
クラス演習 · ES-06 全7場面のうち3場面目 ― カードを選んでやらずに、質問に答える
手札は伏せたまま、出すカードは本人が選ぶ、ルールの手助けはある ―― そう取り決めてあります。 教わる人のメインフェイズです。このターン、まだ通常のインクのターン行動を使っていません。 インクにしようか考えているカードだけを、こちらに見せています。
教わる人: 「これ、インクウェルの記号が付いています。インクウェルに置けますか?」
記号は見えています。そのカードをインクウェルの上にかざしたまま、答えを待っています。 通常のインクのターン行動を変える効果はありません。
**どう答えますか。**自分の言葉で書くか、声に出してから、次の行動を選びます。
- A 「どうしてできると思いますか?」と聞き返す
- B 答える前に、手札の残りを見せてもらう
- C できると認め、そのまま行動を完了してもらう
訳注: 原文ではサインインすると実際に応答を書いて選択でき、これがこのクラスの修了になります。 ここでは場面と選択肢だけを訳してあります。
04 だいたいは、待つ
**手を止めて、カードを読み返して、選ぶのに時間をかけている人は、ゲームをしています。**次の条件が揃っている限り、そのままにしてください ―― その行動がまだルール上できること、教わる人に使える手順があること、結果が取り返しのつくものであること、そしてその待ち時間が本人を苦しめておらず、他の人を待たせてもいないこと。
口を出すのは、5つの場面です。
- 間違ったルールの理解が、いままさに固まろうとしている
- ルールの質問を、自分が受けた
- 手順が抜けていて、ゲームが続けられない
- いらだちが、収まらずに増えている
- 非公開の情報・公開の情報の扱いが間違っている
**間違いは、授業の失敗ではありません。**そして、どんな間違いかで、やることが決まります。
| 起きたこと | 何を意味するか | どうするか |
|---|---|---|
| ドローを飛ばし、手順表を見て自分で気づいた | 手順は分かっている。まだ体に入っていないだけ | 直したままにして、手順表もそのまま置いておく |
| ルール上はできるが、弱いインクの選び方 | 作戦がまだ育っている途中 | 対戦を続け、本人が望むならあとで話す |
| レディのキャラクターにチャレンジしようとした | ルールがまだ固まっていない | 直して、選べる相手を自分で見つけてもらう |
| 新しいカードのテキストについて、具体的に質問した | **いちばんいい兆し。**自分の知識の端に気づき、適切な種類の助けを求めた | 答える |
**同じルールが、別の場所で使われるところを見てください。**同じ盤面で同じ行動を繰り返しても、分かることは少ないからです。次のクエストは別のキャラクターでやってもらう。エグザートされた相手を2体出して選ばせる。ダメージをターンをまたいで盤面に残す。いま来たばかりの人に、行動を説明してもらう。
05 やり直さずに、支えを1つ戻す
**2戦目をやってみて、ひとつだけまだ足りていないと分かることがあります。**そのひとつを名指しし、それだけを残して、変更の残りはそのままにしてください。
「**インクもプレイも、もうご自分で決められていますね。**ターンの始めだけは手順表があったほうがよさそうなので、次の1戦はそれだけ置いておいて、選ぶときの声かけはやめてみましょう。」
そして、もう一度見直す時点を決めます。
授業全体をやり直すことは、その人が自分で勝ち取ったものを全部帳消しにすることです。
土台ができたと言えるのは、教わる人がほとんど促されずに普通のはじめての対戦を1戦こなしたときです。教育 クラス08 が挙げている内容 ―― 20ロアという目標、レディ・セット・ドロー、インクのターン行動と支払い、塗りたてと乾いたの区別、クエスト、通常のチャレンジとそのダメージおよび退場、こみ入っていないカードのテキスト、卓の各領域、そして分からないときに的確なルールの質問をすること。
**「ほとんど促されずに」は、ときどきルールの質問をすることと、早見表を使うことを許します。**キーワード能力を全部覚えていることも、カードの種類を網羅していることも、デッキ構築のルールも、タイミングの相互作用も、求めていません。
06 次の1戦の話で終える
**対戦のあとに3つか4つ質問し、うまくいったこと1つ、話す価値のある判断1つ、次の一歩1つを選びます。**起きた間違いを全部なぞってはいけません。
「いちばん自分で回せたと感じたのは、どのターンでしたか?」 「もう一度やるなら、どの判断を変えますか?」 「ルールを確かめたくなったのは、どこでしたか?」 「次は何をやってみたいですか?」
そのうえで、次の一歩はその人が今週のうちに実際にできることにしてください。
- 同じデッキで、手札を伏せてもう1戦
- 慣れたデッキに、新しいカードの種類を1つだけ足す
- キャラクターのテーマを2つ示して、どちらかを選んでもらう
- 店舗の初心者向けと銘打たれた会
- これがはじめての人の対戦だと分かっている相手
「またいつか遊びましょう」は、仕事を相手に押しつけたまま終わることです。
**そして、競技の場が行き先とは限りません。**たまに気楽な1戦をしたいという人は、もう自分の行き先に着いています。
07 練習: 黙ったままの1ターン
**練習相手に、1ターンを最後まで通してもらいます。**その間、ルールの間違いが固まりそうなとき以外は黙っています。
**何か言いたくなった瞬間を、すべて書き留めてください。**終わったら、その一覧を3つに分けます ―― 必要だった口出し、あると役に立った口出し、そして自分が落ち着かなかっただけの口出し。
続けて ES-06『2戦目』へ。どの場面も「どれだけ手助けが要るか」を問います。応答を決め、行動を選び、返答の一例を読みます。**ほかの選択肢と見比べて、自分の言い方を直してください。**最後の場面では、教わる人のプレイの記録を使って、次の1戦を提案します。
08 出典と、さらに学ぶための資料
- Disney Lorcana: How to Play(公式の遊び方ガイド)
- Disney Lorcana Gateway(入門用製品)
- Self-Determination Theory(自己決定理論)
**動機づけの資料は、自律性と有能感を設計の原則として支えるものです。**ディズニー・ロルカナに固有の定着効果を示すものではありません。
要確認: 「Disney Lorcana: How to Play」「Disney Lorcana Gateway」に対応する日本語版の 名称は未確認のため、原題のままです。
**次は 教育 クラス08。**出迎えから次の1戦への誘いまで、学ぶための1回分を通しで行い、このトラックのバッジを出します。
用語について(訳者から)
| 英語 | この訳 | 出典・理由 |
|---|---|---|
| guided play / independent play | 付き添いの対戦/ひとりで進める対戦 | |
| learner | 教わる人 | 「初心者」は見下す響きがあるため使わない |
| Lore Guide | ロアガイド | |
| Ready / Set / Draw | レディ/セット/ドロー | 総合ルール 3.2.1〜3.2.3。中黒なし・訳さない |
| drying / dry | “塗りたて”/“乾いた” | 総合ルール 5.1.1.11 / 5.1.1.12 |
| exert / ready | エグザート/レディ | |
| ink action | インクのターン行動 | 総合ルール 4章「ターン行動」 |
| banishment | 退場 | |
| Willpower / Strength | 意志力/攻撃力 | |
| Main Phase | メインフェイズ | 総合ルール 3.3 |
| private information | 非公開の情報 | 手札はそのプレイヤーだけが知っている |
| reference aid / turn aid | 早見表/ターンの手順表 | |
| teach-back | 説明し返してもらう | |
| debrief | 対戦後の振り返り | |
| lore tracker | ロアの記録 | 正式な日本語の呼称は要確認 |
この日本語版は Lore Guide Institute のコンテンツをもとにしています。原典: このクラスの英語版。日本語化はロルカナギルドによるもので、誤りがあればこちらの責任です。